1月22日からスタートしたTBSドラマ「俺の家の話」の2話が、1月29日に放送された。
1話では、父・寿三郎のヘルパー志田さくら(戸田恵梨香)が後妻業の妻なのでは?という疑惑が浮上した、プロレスラーのブリザード寿を引退し、人間国宝の父に介護と能の後継者になるというところで終わった。
今回の2話で、どのような展開を見せるのか?
寿一は、本当にプロレスラーとしての生き方を捨てることができるのか?といった部分にも迫った内容になっている、2話の内容をお伝えしていきます。
【俺の家の話】寿三郎(西田敏行)と寿一(長瀬智也)のトイレサインの打合せはまるで?
寿一の父・寿三郎とヘルパー志田さくら(戸田恵梨香)のデートに付き添った寿一。
二人がルンルンとデートを楽しんでいる傍ら、トイレの場所を真っ先にチェックしたり、何かとトイレは大丈夫か?と声かをかける寿一に対して、寿三郎がトイレに行きたいとき、万が一間に合わなかったときのサインを決めるシーンは、新日本プロレス・田口監督のサインに似ている。
新日本プロレスのリングで、田口監督がタッグを組んでいる選手に、野球のサインを真似て送るのだが、そのサインが、選手に本当に伝わっているかは、ちょっとした疑問もある。
が、トイレに行きたいときは耳を引っ張る。
間に合わなかったときは、両手を挙げてお手上げポーズをするというのは、人の多い場所でのお互いのサインとしては、いいアイデアともいえる。
【俺の家の話】プロレスラーだったのに能が舞えるのか?の弟子からの言葉に寿三郎からの試験宣告
介護保険認定が「要介護1」と判定された寿三郎。
その報告を兼ねて、弟子を集めたときに、自分の後継者として28世は寿一に継がせることを宣言した。
だが、月謝を払って能を学んでいる弟子たちは、納得がいかない。
そこで、じゃかしー、本人が継ぎたいと言っているから後継者にする。20年以上離れていても、長男で能の稽古はしていたことがあるから、一週間もあれば勘を取り戻せるから見ていろ!と、弟子たちに豪語してしまう。
そこから、寿一の後継者として、能楽者としての試験に向けての稽古が始まる。
そんな中、息子の面会日を迎えた寿一は、元妻に養育費を少し待ってほしい、収入がないと伝えると、約束を破ったからと面会すらさせてもらえなくなってしまう。
なんとか、子供との面会をするため、稽古中に寿限無(桐谷健太)にお金を貸してほしいと頼むが、反対に現状観山家には現金がないことを知らされ、デリバリーのバイトを一緒にやろうと誘われ始めることにした。
そのデリバリー先は、さんたまプロレスのプリティ原(井之脇海)の家だったり、さんたまプロレスの長州力だったりするあたりが、プロレスとの繋がりを感じさせるシーンでもある。
そこで、収入がないこと、養育費がないことを相談すると、試合に出る、サイン会を開くなど戻ってきてもいいと声を懸けられるが・・・。
そこで、気合を入れるためか、長州力にロープに飛ばしてほしいと頼み、ロープに飛ばしてもらうだけのはずが、リキラリアットをくらってしまう。
リキラリアットの効果もあり、稽古を続ける中で勘を取り戻し、何とか弟子たちから合格をもらうことができた。
プロレスラーも、好きな道場や憧れの選手がいる道場の門を叩き、試験に合格して、下積み、付き人という時代を得て、試合に出てプロレスラーとして成長したり、名前が知られるようになっていくが、今回の2話ではそんなことをイメージさせる。
試験を受けるまで、門を叩き入門したとしても、やはり収入はない。そんな時は、稽古やトレーニングの間にバイトをしたことがある選手も数多くいるだろう。
【俺の家の話】ついに明かされる?ヘルパー志田さくら(戸田恵梨香)は本当に”後妻業の女”なのか?
子どもに会うために、お金が必要な寿一に、ヘルパーさくらがお金を貸す、こう見えてもお金を持っていると声をかけてくる。
なんで貸してくれるのか?と疑問に思った寿一がさくらに訊ねると、弟子たちの試験で舞った「羽衣」の舞をみたからだという。
父・寿三郎に誉められたことのない寿一は、自分の舞を誉めてくれたことが嬉しく、ついお金を借りてしまった。
その日の夕食時に、寿一、妹・舞(江口のりこ)、寿限無に弟・踊介(永山絢斗)から、後妻業の女だと証拠写真が送られてきた。
その画像に目を見張った3人は、弟・踊介から詳しく話を聴き、父・寿三郎に事実を突きつける。
父は、介護職なのだから当たり前、それの何が悪いと突っぱねる。
さらには、さくらがいるからリハビリを頑張れる、毎日生きていられると伝えるなか、さくらが一番最初に介護をした人との事実を話し始め、寿三郎への恋愛感情がないことを告げる。
プロレスラーも、ケガなどで試合を休まなければならなくこともある、そんな時ももう一度リングに戻るために、リハビリや辛い治療に耐えることもある。
日々の試合でも、痛めることも多く、体のメンテナンスは欠かせないし、だからこそトレーニングや、食事には気を配ることもある。
寿三郎でいえば、その支えとなるのが、ヘルパーさくらなのだろう。
では、プロレスラーがリングに戻る、もう一度戦いたいと思う理由の一つには、やはり自分を待ってくれているファンがいるというのも大きいのではないでしょうか。
【俺の家の話】負けて弱音を吐いても、試合に勝つと弱音をはいたことを忘れる棚橋弘至は、寿三郎に似ている?
1話では、能の人間国宝である寿三郎に認知症の疑いがあるというテーマの上がった。
1話では、認知症テストの時に野菜の名前が出てこないことで、途方に暮れた寿三郎が、今回は野菜の名前をしっかりと予習して、改めて挑んだ認知症テストは、野菜ではなく今回は、動物の名前と言われ、さくらや寿一からのヒントをもらいながら答えるも、なかなかうまくいかない、さくらの前で恥をかかされたと、風呂場で寿一に弱音を吐く。
さらに、恋愛感情はなかったことを知った時も、風呂場で振られたことを悔やむ寿三郎だが、やはり長男だからなのか、後継者と思っているからなのか?寿一には素直に自分を出すことができるのかもしれない。
と、そんな弱音を吐く人間国宝である父・寿三郎は、弱音を吐いた10分後にはその出来事を忘れてしまう。
認知症というテーマを重すぎない程度に表現しているシーンでもある。
この弱音を吐くと言えば、新日本プロレス・棚橋弘至選手に似ているかもしれない。
1.30に鷹木信悟とNEVER無差別級のベルトを懸けて戦うことが決まってからは、弱音よりも、以前シングル王座戦に名乗りを上げていたころのような覇気が戻ってきているように感じるが、王座戦から外れ、膝の痛みを抱えながらの試合で、まずは膝を直すことに専念したほうがいい、最近は勝てないなどの言葉を受けながら、リングに立ち続けていた。
そんなときの棚橋弘至は、負けるたびに、バックステージやリング上で涙を流す、自分が情けないなどと時折弱音を吐く瞬間を見せていた。
でも、そうかと思うと、勝った試合の後には、弱音を吐いていた棚橋弘至はどこへ行った?と感じさせるほど調子を取り戻したコメントを残すことがある。
寿三郎の10分後には、弱音を吐いていたことを忘れるというシーンは、棚橋弘至選手のこんなシーンと被ってしまう。
そんな常に前向きなイメージを与えるところが、棚橋弘至ファンの心をわしづかみにしているのかもしれない。
【俺の家の話】10万円のギャラにつられてピンチヒッターでリングに上がる寿一
ヘルパーさくらが帰った後、寿一のもとに一本の電話が入る。
さんたまプロレス・スーパー多摩自マン(勝村周一朗)がケガをしてリングに上がれない、ピンチヒッターで試合に出てくれ、10万払う。
この言葉につられ、ピンチヒッターでリングに上がり、試合は勝利し、お久しブリザーと声を上げてしまう。
能楽の後継者になると決めても、プロレスを好きという気持ちは、やはりぬぐうことはできない。
そう思わせる場面からの、来週の予告では、WWEのアスカ選手を思わせるような、能面を被ったレスラーが、リングに上がっているシーンがあった。
今後は、もしかしたら、覆面レスラーとして、能楽と並行しながらリングに上がる?そんな期待を感じてしまう。
【俺の家の話】まとめ
ドラマの中で、長州力がリキラリアットをくらわす前に、寿一に言った一言がある。
「寿一、プロレスは好きか?」という質問に、寿一は「好きです」と答える。
そのあと「お前はここにいる奴らよりも幸せかもしれない、大好きなことを仕事をしないんだから」と言っていた。
この言葉は、どちらにもとれる。
多くのプロレスラーは、プロレスが好きで、プロレスラーに憧れて、プロレス界の門を叩き、厳しいトレーニングや、先輩後輩の関係を潜り抜けて、リングに上がっている。
その反面、体を酷使し続けることもある。
好きだから、続けることができると言ってしまえばそれまでだが、好きだからこそ、辞められないという辛さや難しさもあるのかもしれない。
そんなことを、考えさせられる一言でした。
ようやく、兄弟、父、ヘルパーの関係が少しずつ整ってき始めた2話。
3話からの展開の期待が膨らみますね。
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