TBSドラマ「俺の家の話」の5話が、2月19日に放送された。
昼間は能の稽古、夜は人間国宝である父・寿三郎(西田敏行)の介護、週末はスーパー世阿弥(ぜあみ)マシーンとしてプロレスラーという、かなり忙しい40代男・寿一(長瀬智也)が、5話では父・寿三郎が書いたエンディングノートの「家族旅行」を計画する。
今回5話では、反抗期を迎えた2人の男と、ヘルパーさくら(戸田恵梨香)との四角関係の予感など、第5話も盛りだくさんになっています。
さて、今回は5話のあらすじと、プロレス話のネタバレについて。
【俺の家の話あらすじ】寿限無(桐谷健太)の反抗期で寿一とプロレス対決?
4話で、実は養子ではなく、寿一の父・寿三郎の実子で、寿一と腹違いの兄弟だったことを告げられた寿限無。
いつも冷静、人間ができていると思っていた寿限無だが、4話の最後に、いままでの思いが込み上げてきたのか「うるせえなジジイ」と反抗期の予兆を感じさせる一言で終わった。
今回の5話で、かなり遅い反抗期を迎えた寿限無は、稽古は今まで以上に力が入り、近所から苦情が来るほど。
部屋にこもり、ゲームとガンメタをガンガンと大音量でかけまくり、食事の席では、妹・舞(江口のりこ)の息子・大州(なにわ男子/関西ジャニーズJr・道枝駿佑)と共に、片膝を立てて食事をする。
寿三郎が注意をしてもお構いなし。
しかも、妹・舞(江口のりこ)の息子・大州(なにわ男子/関西ジャニーズJr・道枝駿佑)と同じように見られてしまうという、いままで養子として育ってきた、一歩引いたような、前に出たくても何かと重ねられてしまうような、気持ちのやり場のなさを感じるシーンだ。
【俺の家の話あらすじ】寿一の弟・踊介(永山絢斗)がさくらに恋心!
そんな反抗期を迎えた2人の息子と、会話や心の中思っていることがちぐはぐになっている観山家の食卓。
その食卓では、密かに恋心の交差も始まっていた。
4話までは、ヘルパーさくらのことを結婚詐欺だ、金目当てだ、整形をしているんじゃないかと疑ってばかりいた、寿一の弟・踊介は、食事中にさくらを見ては、心の中でかわいいじゃないか、と顔をにやつかせながら、さくらを見ている。
その一方、さくらは、前回寿一がさんたまプロレスのプロレスラー・スーパー世阿弥マシンであることを知ってしまう。
自分を担ぎ上げてくれたことから、スーパー世阿弥マシンである寿一に心をときめかせ、寿一のことばかりを見つめては、妄想と4話での担ぎ上げられた時のこと回想しては、一人微笑んでいる。
【俺の家の話あらすじ】寿限無を道場に連れて行った寿一に思わぬハプニングが!
家族旅行の話をしようと、寿限無の部屋に行く寿一。
家族旅行にはいかず、留守番をしていると言う寿限無、養子として育てられていた間の、寿一たちと自分との差を話し始めた。
そんな寿限無に腹をたて、喧嘩になる。
首に手をまわし、寿限無を外に連れ出そうとした寿一たちに遭遇したさくらは、思わず世阿弥さんと声をかけてしまう。
興奮していた寿一は、この時は気づかず、強引に連れて行った道場で、好きなだけ俺を殴れといい、寿限無に殴られている中で、ふと、さくらが自分を世阿弥さんと呼んだことを思い出す。
寿限無のことも気になるが、どうしてバレたのか?いつバレたのか?そんなことを考えていると、さくらが道場にやってきて、世阿弥さんと叫ぶさくらに、周りは、世阿弥ではなく、ブリザード寿だと告げるが。
寿限無に殴られ、倒され、胸を叩かれまくっている寿一を見て、長州力が寿限無を止めろと声をかけ、選手たちが止めに入った、どさくさに紛れて、さくらは寿一に好きと告白をして走り去ってしまった。
自分の身に何が起こったのかわけがわからない寿一。
もちろん、稽古をしようとしてもその言葉があたまから離れない。
【俺の家の話ネタバレ】道場にかかっている「魂込めて」の横断幕はなに?
プロレスの試合会場には、選手の横断幕がかかっているのを見たことがあるだろう。
ファンがオリジナルで作っている横断幕などがかかっているのは、ドラマ中での試合シーンでもちらちらと見えている。
その横断幕の一つに「魂込めて!さんたまプロレス」と白地に手書きで書かれている横断幕がある。
この横断幕は、実は新日本プロレスの横断幕の一部を使っている。
新日本プロレスの場合は、「魂込めて!新日本プロレス」と書かれているのだが、同じように白地に手書きで書かれている。
おそらく、さんたまプロレスの試合会場や道場で時々映る、この横断幕は新日本プロレスの横断幕をアイデアにしていると思われる。
【俺の家の話あらすじ】観山家は家族旅行に行けるのか?
寿一は、弟・踊介と妹・舞に家族旅行の話を持ち掛ける。
そして、父・寿三郎も入れて家族旅行の話をするが、露天風呂はダメ、食事は肉類はダメと、ダメのオンパレードを聞いているうちに寿三郎は行かずに、留守番をしていると言い出す。
さらに追い打ちをかけるように、往診に来ている医者の先生に数値がよくないから旅行はムリと言われてしまう。
ここから、少しかみ合わなくなっていた家族が父・寿三郎を連れていくために、食事や運動を手伝うようになり、なんとか旅行に行けることになった。
でも、その前に寿一には何とかしなけばいけない問題が2つ浮上する。
【俺の家の話あらすじ】親権の決定と世阿弥マシンではないことの証明?
家族旅行に行けることになったが、寿一に問題が浮上している。
1つは、さくらに自分が世阿弥マシンではないと思わせなければいけない。
2つ目は、息子・秀生(羽村 仁成(ジャニーズJr.))の親権の決定だ。
1つ目の自分が世阿弥マシンではないと、さくらに思わせるために、妹・舞の旦那O.S.Dに世阿弥マシンの姿で、通り過ぎるタクシーから手を振ってもらうことをしたのだが、さくらにはすぐにバレてしまう。
プロレスラーの中には、マスクマンと呼ばれる、マスクをつけている選手がいる。
本名が知られている選手も多いが、プロレスラーとしてのイメージやキャラクターと言うべきか、本名を知っていても、マスクマンとして出場している間は、そのマスクマンのリングネームで呼ぶのが、プロレスなのだ。
そのため、SNSや番組、試合中継といった、いかなる時でもマスクを外して登場することはない。
ただ、試合中に対戦相手がマスクを外そうとすることも試合中にはよく見られるが、大体の場合外しきれることはあまりないだろう。
そういったことと、バレたら破門という点から、今回の寿一はどうしても、スーパー世阿弥マシンは自分ではないと、さくらに思い込ませなければいけないのだが・・・。
今後の展開はどうなっていくのやら、見どころの一つではないだろうか。
2つ目の親権は、母親であるユカ(平岩紙)とスムーズに進んでいた親権を寿一にという話で決着がつきそうだったのに、なんとユカのパートナーが、自分が父親になりたいと言い始めたことで、また調停からやり直す羽目に。
そこで、弁護士である弟・踊介に相談をし、書類を準備してもらった。
【俺の家の話あらすじ】観山家の女性問題発覚?
親権の書類を受け取った寿一に、弟・踊介が家族旅行でさくらに告白をすると言い始め、怪しいと好きは混同しやすいものだと、告白する気満々になっていた。
寿三郎と弟・踊介はさくらを好き、さくらは寿一が好きといきなり恋愛模様が回り始める。
家族旅行を前に、突如、父・寿三郎がさくらが行くなら旅行に行かないと言い始め、理由を聞いて発覚した、父・寿三郎の女性問題。
妻が無くなり、芸も弟子も、家族も全部を捨てたいと思った時に急性アルコール中毒になった寿三郎を看護婦・まゆみが命を救ってくれ、むき出しの男として生きたいと思い、プロポーズをしたのだという。
プロポーズ後に、人間国宝になることが決まり、結婚することができなかったお詫びをしたいから、さくらがいると会いにいけないのだという。
さくらは、その気持ちを汲んで旅行には行かないことになった。
旅行当日、さくらが行かないなら俺も行かないと言い始めた弟・踊介だが、家族旅行なんだから行くんだと車に乗せ、いよいよ出発したが、高速にのるやいなや、寿三郎が用事があるから、柏で降りてくれと寿一に言う。
車を降りて、寿一に一緒に来てくれと行った先にいたのは、イタリア公演で出会った女性・ちはる(田中みな実)だった。
と、あちこちに女性の影があるのは、寿三郎の年齢から想定すると、その時代にはよくあった話といってもいいだろう。
それにしても、4話で明らかになった寿限無の母(美保純)以外に、まだ2人も居たのは驚きだった。
【俺の家の話あらすじ】まとめ
5話は、プロレスよりも家族との関係性や、家族としてのあり方を描いていた。
一見関係ないようだが、人との関係性はプロレスにもがっちりと当てはまる。
タッグを組む選手との関係や連携は、試合に大きく響くし、シングルで闘うにしても、自分自身のあり方で、試合に全力を出し切れるかどうかということもある。
能の舞台も、プロレスの試合も、その会場でのその一瞬は、その時にしかないものだ。だからこそ、全力を出すことが観客の心に響くことに繋がるのだと思うんです。
「俺の家の話」は、親の介護、子どもとの関係、兄弟、芸に生きる人々の中で起こる、いろんな身近な話を盛り込んでいるが、重すぎず、楽しみながら観ることができるドラマですね。
それにしても、毎回、長州力のわけわからない、そのままの長州力が出ているのも面白いところです。

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