いよいよ1.30名古屋・愛知県体育館で鷹木信悟が持つ「NEVER」のベルトをかけて、棚橋弘至とのタイトルマッチが近づいてきた。
棚橋弘至は、しばらくシングル王座に絡む試合から離れていたこともあり、久しぶりのベルトをかけたシングルマッチとなる。
1.16から何度か、6人タッグマッチなどで前哨戦を繰り返してきたが、鷹木信悟からすれば、棚橋弘至からのベルトへの思いは届かないと言われ続けていた。
いよいよ1.30を目前にして、1.25後楽園ホールで棚橋弘至がようやく本気になってきたと思われる言葉がでたことで、鷹木の闘志にさらに火が付いた。
そんな両選手について語ってみよう。
棚橋弘至が「NEVER無差別級」に挑戦しようと思った理由
「週刊プロレス」で、棚橋弘至が「NEVER」のベルトへの思いを語っている。
シングル戦線で活躍できていなかった棚橋弘至が、久しぶりにシングルベルトに挑戦するチャンスが回ってきた。
いままで、IWGPやインターコンチネンタルといった目立ったベルトへの挑戦が目立っていた棚橋弘至が、どうしてここにきて、「NEVER」のベルトなのか?
棚橋弘至には、どうしてもベルトを巻きたい理由がある。
それは、ベルトをまかないと話題になりにくいし、記事にもなりにくいということに加え、棚橋弘至のコスチュームのデザインにも理由がある。
棚橋弘至のコスチュームガウンのお腹の部分が空いたデザインになっている。
引き締まった腹筋を見せるため?胸筋を見せやすくするため?と思っていた人も多いだろう。
だが、どれも違う。
そこにはベルトが巻かれている、ベルトを巻くための場所。
ということは、現時点でベルトを持っていない、巻くベルトがないということは、コスチュームの完全形ではないという。
そして、いまの棚橋弘至が急に、飯伏幸太の持つIWGPとインターコンチネンタルのベルトに挑戦をしたいと言うための段階を踏みたいという思いもあるようだ。
現に、棚橋弘至は鷹木信悟に「NEVERは俺にとって目的ではない、手段だから。NEVERの先のベルトは見てないの?いっぱいベルトがある時代だけど、一番を目指さないと」と自分の意見を投げかけていることからも、やはりNEVERの先に、飯伏幸太の持つ二冠のベルトへの挑戦を見据えているのだろう。
NEVERのベルトの戦い色を棚橋弘至は塗り替えることができるのか?
鷹木信悟の戦いぶりもそうだが、いままで「NEVER」のベルトを勝ち取ってきた石井、後藤、柴田・・・は、男臭いゴツゴツとした、男と男の魂のぶつかり合いを感じるさせる、鷹木がよく言葉にする情熱がこもった試合を繰り広げられるというのが「NEVER」というベルトのイメージが強い。
棚橋弘至は「NEVER」のベルトは、巻いている選手によって色が変わるベルト。NEVERを再構築するかもしれないと語っている。
もし、「NEVER」のベルトを棚橋弘至が巻いたときは、どんな色に変わってくのか?楽しみでもあるが、やはりファンとしては、「NEVER」のベルトの持つゴツゴツとしたイメージはそのままであってほしいと思う人も多いのではないだろうか。
棚橋弘至からみた鷹木信悟とは?
棚橋弘至は、鷹木信悟は素晴らしい選手。ファンに認められるのも早かったし、選手の中でも一目置いていると語っている。
鷹木信悟といえば、長渕剛ファンで知られているが、棚橋弘至も長渕剛ファンという共通点があることで、縁が強いと感じているようだ。
鷹木信悟からこれまでの棚橋弘至に向けての言葉を、じわじわと感じ取っているのだろう。
試合で鷹木信悟との戦いの中で、肌と肌を合わせることで、体で心で鷹木信悟という男の熱を感じているといってもいい。
その証拠に、1.25後楽園ホールでのマイクアピールで、棚橋弘至は鷹木信悟に「座れよ」と声をかけた後に「惚れてまった、惚れたよ」と、いきなりの鷹木信悟への愛の告白が始まった。
そのくらい、鷹木信悟という選手からの思いは、棚橋弘至にNEVERのベルトのようにゴツゴツとぶつかり、ぐいぐいと食い込んできたのだろう。
鷹木信悟が棚橋弘至に向けた数々の言葉は敬意の現れ?
これまでに鷹木信悟は、棚橋弘至に数々の言葉をTwitterやマイクアピール、バックステージでコメントをしている。
棚橋弘至はこれまで、100人に一人の逸材と言ってきているが、鷹木信悟はこの逸材を偽りの間違いじゃねえのかといってみたり。
試合中にエルボの打ち合いの中で「もっと来んかい!」と煽ってみたり。
棚橋弘至が「NEVER」への挑戦は、自分の再起を懸けた戦いというコメントに対して、鷹木信悟は「NEVERに対して、そして俺に対しての思いを、これっぽちも感じねえんだよ。逸材ともあろう男が再起を懸ける?小さいことを言ってんじゃねえよ、NEVER戦、進退を懸けるつもりで挑んで来い!」と熱を込めた言葉を投げている。
「調子がイマイチな奴が挑戦できるほどNEVERは甘くねえぞ。NEVERを、鷹木信悟をなめんなよ」
「NEVERに対しての愛情、真心はどこにあるんだ?NEVERに対して真心があるのは俺だけだ」など
鷹木信悟が、しばらくシングル王座戦から遠のいていた棚橋弘至の心に炎を灯していくかのように、一言一言に情熱と、もじりと熱意を刻んでいた。
その刻まれていた炎が、1.30を目前に少しずつ大きくなりつつあるのだろう。
だからこそ、1.25後楽園ホールで棚橋弘至から鷹木信悟への愛の告白という形で現れたのかもしれない。
ただ、棚橋弘至から鷹木信悟への愛の告白は、無念にも届くことはない。
鷹木信悟は、棚橋弘至からの言葉にまんざらでもない。
そんな表情を浮かべながらも、棚橋の気持ちには応えられないときっぱりと告げている。
バックステージでは、久しぶりに告白されたと思ったら男だったと少し、苦笑いを浮かべながらコメントを残している。
告白をした棚橋弘至も、自分の気持ちは届かないとうっすら寂しそうな表情を浮かべながらも、1.30での試合への期待感も高まっているようにも見えた。
鷹木信悟vs棚橋弘至「NEVER無差別級」タイトルマッチまとめ
シングル王座から遠のいていた棚橋弘至に、まだまだだろうと挑戦を受けた鷹木信悟という男の、情熱とNEVERに懸ける愛情を確かめる瞬間が、あと数日後に迫っている。
いつでも、誰が相手でも、鷹木信悟という男の戦いぶりは変わらない。ブレない。
いつでも、熱く、興奮するような試合展開を見せてくれる。
そして、全てが心の奥底から発していると感じることができる言葉の一つ一つにファンも、戦った選手も気づくと魅了されているのだだろう。
棚橋弘至は、2021年に入ってから時折、自慢のエアギターを披露する機会も増えてきたように感じる。
コスチュームガウンがベルトを巻くためのデザインになっているというのも、棚橋弘至らしい。
以前は毎回のように聞こえていた、エアギターの音楽と「愛してまーす」と拳を掲げる姿を、また見れる機会も増えるのかと思うと、心が躍る。
その一方で、棚橋弘至vs鷹木信悟の男と男の戦いは、まさにこれからのNEVERの行く末をどう変えていくのか?という楽しみも感じる一戦になるに違いないだろう。
1.30名古屋・愛知県体育館では、飯伏幸太の持つ二冠のタイトルマッチは組まれていない。ということは、この日は、この日だけは「NEVER」のタイトルマッチが最強であり、最高のタイトルマッチになるのだ。
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