TBSドラマ「俺の家の話」の4話が、2月12日に放送された。
昼間は能の稽古、夜は人間国宝である父・寿三郎(西田敏行)の介護、週末はスーパー世阿弥(ぜあみ)マシーンとしてプロレスラーという、かなり忙しい40代男・寿一(長瀬智也)。
4話では、ヘルパーサクラの整形疑惑が浮上、寿一の弟・踊介(永山絢斗)がさくらを意識し始める?
妹・舞(江口のりこ)の息子・大州(なにわ男子/関西ジャニーズJr・道枝駿佑)の伝統芸能の家に生まれたことの、しがらみや反抗。
さらには、実は養子だと聞かされていた寿限無が、実は寿一と腹違いの兄弟だったことが発覚する、ハプニングとパニックという、家族の関係に亀裂が生じることが描かれている。
今回は、3話・4話に出てくるネタについてのお話しです。
【俺の家の話ネタバレ・3話】6.14蔵前国技館での長州力のリキラリアットとは?
3話の中で、武藤敬司・蝶野正洋・長州力の3人にさんたまプロレス戻ってくれと頭を下げられた寿一が、リングネームやデビュー戦をどうするか?という打合せをしているシーン。
普通にデビュー戦をするのはつまらない、乱入で登場はどうだ!というセリフの中で、6.14蔵前国技館で長州さんが猪木さんにいきなりのリキラリアットをやったみたいなという、プロレスエピソードが出ている。
長州力は覚えてねーなの一言だったが、実はこの6.14蔵前国技館の試合は、ファンも納得できず、勝者はアントニオ猪木だが、猪木自身も納得しない勝利だったようだ。
その試合は、昭和からプロレスファンだった人には、記憶に残る試合の1つと言われいる、1984年6月14日 蔵前国技館。
「第2回IWGP優勝戦」ハルク・ホーガンvsアントニオ猪木戦。
衝撃「猪木失神事件」第1回IWGP優勝戦(1983.6.2)から1年経ち、アントニオ猪木がハルク・ホーガンに「猪木 血反吐を吐く復讐劇を展開するか、それともホーガン 勢いの二連覇達成なるか(古舘アナ)」と言っているほど大注目のビッグマッチだった。
プロレスファンは猪木のリベンジを期待し、両者の入場から会場はマックスボルテージで、「ワールドプロレスリング」でのTV中継も、大興奮の中、ゴングが鳴り試合開始。
白熱した試合はもつれにもつれ、17分51秒、両者リングアウト、引き分けに終わる。しかし超満員の観衆は納得しない。
会場には「延長」コールが響き渡り、延長戦を行うが、その延長戦もまた、2分13秒、両者リングアウトに終わり。
さらに、鳴り止まない「延長」コールの中、始まった異例の再延長戦で、ホーガンは1年前の再現を狙いロープ際でマックスボンバーを狙い、猪木はエプロンで延髄斬りを見せてリベンジを狙うなど水際の攻防が続き、またもや両者もつれあってリングアウト。
ホーガンは背後からマックスボンバー、猪木は鉄柱に額をぶつけるピンチを迎えたところで、大事件が起こる。
ここで、なぜかセコンドについていたTシャツ姿の長州力が試合に介入したのだ。
ホーガンが鉄柵へ振ろうとした猪木に対してリキラリアットをくらわし、ホーガンにもラリアットを打ち、マックスボンバーの相打ちとなった。
この当時の試合を、長州力とマスクマンとしてデビューするスーパー世阿弥マシンにひっかけて登場させている。
【俺の家の話ネタバレ・4話】鐘後見(かねこうけん)がわからず調べた寿一のスマホに出てきた金子賢
昼間は、能の稽古をする寿一、今回の演目は「道成寺」をやることに。
寿限無から寿一は、鐘後見をやるように言われたが、鐘後見が何かわからず、すかさずスマホで調べると、検索でヒットしたのは「金子賢」だった。
金子賢といえば、ドラマ・ごくせんでたこ焼きを焼いている姿を思い出した。
俳優としての金子賢を知る人も多いが、実は、格闘家として活動をしていた時期もある。
寿一の検索したスマホ画面に出てきた写真の金子賢の腹筋や筋肉で引き締まった体をみれば、格闘家で活動していたこともうなずける。
総合格闘技での金子賢の来歴はWikipediaから引用しています。
2004年「ようやく全身全霊をかけて打ち込める物が見つかった」と総合格闘家に転向。
所属事務所の強い慰留に応じ、芸能界引退は思いとどまったものの、芸能活動を休止して高田道場で総合格闘技の練習を始め、ブラジリアン柔術は渡辺孝真(Axis柔術アカデミー代表)の指導を2年間受けた。
2005年12月31日、総合格闘技デビュー戦となったPRIDE 男祭り 2005のオープニングセレモニー前に行われた第0試合でチャールズ・”クレイジー・ホース”・ベネットと対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本負け。
2006年10月9日、初参戦となったHERO’Sのスーパーファイトで所英男と対戦。
オモプラッタ、三角絞めなど柔術仕込みの技術を若干披露するも体力が続かず、最後は腕ひしぎ十字固めで一本負け。
試合前にはHERO’Sスーパーバイザーの前田日明に「アマチュアの試合から出て来い」と猛烈に非難された。
2006年12月31日、K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!で総合格闘技デビュー戦のアンディ・オロゴンと対戦。
序盤から中盤にかけてテイクダウンに成功したものの、終盤は、アンディのローキックに立っているのがやっとなほど一方的に攻められ、0-3の判定負け。
試合後に前田日明は「あれは金子の勝ちです。なぜならばテイクダウンと試合の攻勢で見れば明らかに3-0は無いでしょう」と哀れみを込めるコメントした。
2007年2月、「格闘技挑戦は2年間限定」という所属事務所との約束もあり、俳優業を再開した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2019年には、フィットネススターKoreaで優勝をしている。
何度か、体重が増え、ダイエットをしている記事も公式ブログにアップされているが、フィットネススターKorea優勝の公式ブログでは、格闘家時代とはまた違う形で、体を鍛えているようだ。
【俺の家の話ネタバレ】まとめ
能楽の「道成寺」の鐘後見の練習を、道場で練習している中で、登場シーンとしてプロレスに使ったシーンがある。
伝統芸能とプロレスとのかけ合せ方が面白い。
ドラマ終盤では、寿三郎とさくらのデートで、木村拓哉と常盤貴子が出演していたドラマのロケ地周りをしている最中に、車いすの後ろにさくらを乗せ、走っていると、スケボーに乗った少年に抜かされ、追い抜こうとスピードを上げた瞬間に、さくらが落ちてしまう。
そこへ、スーパー世阿弥マシンの姿をした寿一が現れ、さくらを抱え上げる、女性としては胸がキュンとするようなワンシーンも、プロレス一色にならない展開がいい。
だが、さくらが洗濯物をしまうため寿一のタンスの引き出しを開けるシーンでは、スーパー世阿弥マシンのコスチューム「初心」と書かれたシャツを見つけてしまう。
今後の展開としては、寿一がスーパー世阿弥マシンであることが、家族にばれてしまうのか?さくらと寿一だけの秘密ごとになるのか?はたまた、さくらの胸の中にしまっておくのか?どうなってしまうのか楽しみでもある。
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