【週刊プロレス3/3号・高橋ヒロムケガ】高橋ヒロムの欠場で新日本IWGPジュニア王座が揺れる?

高橋ヒロム

2021.2.19盛岡大会でケガを負った高橋ヒロムが、翌日2.20からの試合を欠場したことで、2.22に組まれていたIWGPジュニアタッグ王座戦への挑戦はできなくなった。

この段階では、2.25のエル・ファンタズモとのIWGPジュニア王座決定戦に向けて、ケガを治す方向と思っていた人も多いと思う。

が、2.22に発表された事実は、高橋ヒロム左肩大胸筋断裂により6か月以上の欠場決定、IWGPジュニアのベルト返上お可能性大というものだった。

2.22後楽園ホールに登場した高橋ヒロムは、ファンの前で今の思いを告げ、ジュニアタッグに一緒に挑戦するはずったBUSHIに思いを託す言葉を送った。

高橋ヒロムの欠場で、新日本ジュニアに新たな嵐が起こった2.25後楽園ホールと2.28大阪城ホールの『CASTLE ATTACK』試合について。

【週刊プロレス3/3号・高橋ヒロムケガ】高橋ヒロムは夢を叶えるための欠場とベルト返上

週刊プロレス3/3号で高橋ヒロムのケガに至る経緯、状況が書かれてる。

2.19盛岡大会で、本間朋晃との攻防中に本間のブレーンバスターを決められないようにこらえたときに”バチン”というはっきりとした音が聞こえた瞬間に”やっちまったな”と思ったらしいが、肩が外れたくらいだと思っていた。

しかし、違和感があったため翌日、東京の病院でMRI検査を受け、大胸筋が断裂していることが判明。

医者には、手術をするか?と言われたが、2.25タイトルマッチがあるが試合はできるかと訊ねると、やろうと思えばができるが、将来的に自分の思うプロレスはできなくなると言われ悩んだ。

だが、プロとして決まった試合をなくしてまで将来を選択するか?将来のことは考えず太く短くプロレスの試合をやっていくのかという決断を迫られた高橋ヒロムは、ケガを抱えたまま試合をし続けても、自分が納得のできない試合を続けるのはイヤだし、自分の夢を叶えるためにも、全治6ヶ月以上かかると言われたが、手術を受けて、これからも自分のプロレスをしていくことを選んだ。

その決断をした高橋ヒロムが2.22後楽園ホールに姿を見せた。

一つは、ケガでの半年以上の欠場を伝え、IWGPジュニアのベルトを返上するため。

マイクを取った高橋ヒロムの口から伝えらる言葉から、悔しさを秘めた思いが伝わってくる。

そこで、タッグの試合は欠場になってしまったが、2.25に行われるIWGPジュニアのタイトルマッチは、タッグを組んでいるBUSHIに、エル・ファンタズモに挑戦してほしいと声を上げた。

二つ目は、自分の夢をあたらめて語るため。

ジュニア王者としてヘビー級のベルトを巻いてゴールデンタイムで試合をすること。そして、東京ドームのメインでのジュニア選手権をやること。

高橋ヒロムはこの二つの夢を叶えるために、手術を受けることに決め、半年以上の治療、リハビリに入ることを告げた。

【週刊プロレス3/3号・高橋ヒロムケガ】高橋ヒロムの欠場決定でジュニアタッグに新たな挑戦者が現れる

2.22後楽園ホールで試合をするはずだったエル・ファンタズモ&石森太二vs高橋ヒロム&BUSHI戦がなくなり、勝ち誇って浮かれていた二人の前に、エル・デスペラード&金丸義信が、自分たちが持つべきベルトを奪還するべく、挑戦者表明をした。

ジュニアタッグ王座戦のリマッチが2.25に組まれることが決定し、高橋ヒロムのケガでの欠場を軸に、ジュニアの間に新しい嵐が巻き起こる。

【週刊プロレス3/3号・ジュニアタッグ王座リマッチ】エル・デスペラード&金丸義信がジュニアタッグ王座を奪還

2.25後楽園ホールで行われた、エル・ファンタズモ&石森太二vsエル・デスペラード&金丸義信の攻防は、金丸の司令塔ぶりが目についた。

普段は人を食ったような、どこか小ばかにしたような姿を見せるエル・ファンタズモだが、タイトルマッチとなるとポテンシャルを大いに発揮し、技のキレも全く違う。

だが、金丸はそんなエル・ファンタズモの動きもよく見えていて、防戦のエル・デスペラードに対してコーナーから相手が来ることを的確に指示したり、試合権利を手にすれば流れを引き寄せるといった、テンポのいい試合展開を見せる。

終盤、エル・ファンタズモがサドンデスを狙う、エル・デスペラードが絶体絶命のピンチを迎えたときも、エル・ファンタズモの疑惑の右足を金丸義信が阻止、エル・デスペラードには下れと指示を出し、エル・ファンタズモの疑惑の右足をキャッチし、そのまま石森太二の顔面に見舞い、石森太二はダウン。

その後もエル・ファンタズモを排除し、金丸がエル・デスペラードに勝負を託し、ピンチェ・ロコで石森から3カウントを奪取した。

「これが俺とデスペラードのタッグチームだよ。よく覚えとけよ、この闘い方。あいつらみたいにやればいいっていうもんじゃねえぞ。次は誰だ?教えてやるよ。いつでも来い!」と言い放つだけあって、今回のタッグ戦は、今まで以上に金丸義信の指示、アシストの見事さが冴えわたった中での、ベルト奪還となった。

【週刊プロレス3/3号・ジュニア王座を狙う男たち】ジュニアタッグ王座を手にしたエル・デスペラードが次に抱く野望

高橋ヒロムの欠場、IWGPジュニアのベルト返上で空位となったジュニア王座の挑戦に、エル・デスペラードが名乗りを上げた。

高橋ヒロムがBUSHIに放った一言を認めることはできない、スーパージュニアでヒロムに負けはしたが、準優勝の座を持っているエル・デスペラードには、挑戦権はあるという、主張と共に、エル・ファンタズモ、BUSHIとのスリーウェイマッチでもいいと、付け加えながらの挑戦表明となった。

エル・デスペラードはいままで、自分がトップに立ちたいという欲は、あまり強くなかったが、2020年という一年間は、エル・デスペラードにとって特別な一年だった。

闘いの意識を変えるきっかけになったのは、2020年6月のニュージャパンカップでの石井智弘との一戦から、7月には鷹木慎吾が持つNEVER無差別級王座に挑戦、12月にはスーパージュニアの優勝決定戦で、高橋ヒロムに破かれたマスクを自ら脱ぎ捨て、感情をむき出し、凄まじい闘いを見せた。

いずれも、勝利を掴むことはなかったが、ジュニアへの欲をむき出しにしていくタネにはなっただろう。

2021.1.23でジュニアタッグ王座に挑戦するも、この時は勝利はできなかった。

が、今回の高橋ヒロムの欠場で、ジュニアタッグ王座奪還のチャンスが巡ってきた。

さらに、ジュニア王座挑戦のチャンスもめぐってきた。

そして、2.28大阪城ホールで、IWGPジュニアヘビー級王座決定スリーウェイマッチでは、エル・ファンタズモにマスクを破かれ、しばらく意識を失っていたが、復活し、新たなマスクをかぶりリング上に戻ってきた。

危うくエル・ファンタズモに3カウントを取られそうなピンチを、BUSHIがレフェリーのカウントを止めるという前代未聞の行動から、ピンチを切り抜け、最後はエル・ファンタズモにピンチェ・ロコを2連発見舞い、IWGPジュニアヘビー級王座のベルトも奪取した。

【週刊プロレス3/3号・エル・デスペラード】現・二冠王者への挑戦表明をしたエル・デスペラード

これからのエル・デスペラードの動向が気になるとおもっていた矢先、インターコンチネンタル王座をかけた内藤哲也との試合に勝利し、インターコンチネンタル、IWGPヘビー級王者の座を保持した、飯伏幸太の前に現れ、IWGPヘビーとインターコンチネンタルの二冠への挑戦表明をした。

飯伏幸太が二冠王者になってから、二冠統一問題でごたごたとしていたが、3.1二冠統一が決定し、今後はIWGP世界ヘビー級王座なることが、一夜明け会見で明らかにされたが、その会見の席で飯伏幸太がエル・デスペラードのタイトルマッチ挑戦を3.4日本武道館で行われる、旗揚げ記念日で受けると発表した。

3.4エル・デスペラードが飯伏幸太に勝利した場合、初代IWGP世界ヘビー王座となるのだが、試合の行方はどうなるのか・・・。

【週刊プロレス3/3号・まとめ】

2月後半から試合展開が大きく動いている新日本プロレス。

内藤哲也も試合中に膝を痛め、2.28大阪城ホールでも飯伏幸太とのインターコンチネンタル王座決定戦に向け、治療の為休場し、そのあとに、高橋ヒロムも大胸筋断裂で半年以上の休場が決まる。

IWGPヘビーとインターコンチネンタルの二冠統一を阻止したかった内藤哲也は、飯伏幸太の神ゴェで勝利することはできなかった。そして、翌日3.1の一夜明け会見で二冠統一し、IWGP世界ヘビー王座になることが発表された。

その中で、ジュニア同士の熱く、激しい闘いが繰り広げられ、いままでシングルタイトルを狙うことが少なかったエル・デスペラードが、IWGPジュニアヘビー級王座、IWGPジュニアタッグ王座を奪取するという面白い展開に心が躍る。

エル・ファンタズモ&石森太二にタッグのベルト挑戦に現れた金丸義信とエル・デスペラードのファッションがかっこよすぎたことも、ファンとしてはたまらない瞬間だったのではないでしょうか。

2021年の春男を決定する「ニュージャパンカップ」も3.4日本武道館を皮切りにスタートすることと、飯伏幸太とエル・デスペラード、どちらが初代IWGP世界ヘビー級王者になるのかも目が離せない展開が、これからも続きます。

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