2021.7.23 新日ちゃん。では、今年でデビュー30周年を迎えるテンコジスペシャルが放送された。
天山広吉といえば、現在新日本プロレス・プロレスラー後藤の師匠でもある。
今回の新日ちゃん。では、テンコジとしてタッグを組んでからの出来事を振り返る。
新日ちゃん。完全版・テンコジスペシャルで明かされるテンコジのプロフィール
1991年 天山広吉と小島聡はデビュー
1999年 テンコジ結成
2002年 テンコジ解散
2008年 テンコジ再結成
実際の入門は、天山が1年早く、小島聡が入門してきたときの天山からみた印象は、ぬぼーッとして、見た目はトロ―っとしていて、ボケッとしたイグアナのようだったと話している。
小島聡からみた天山は、別世界の怖い人。新日本プロレスのレスラーは、絶対といっていいほど、先輩を怖いというが、その中でも、天山は優しいほうだったようだ。
入門は1年ほど違う2人だが、デビュー戦は天山vs小島聡で、2人の関係は練習生の頃から現在まで続いている。
新日ちゃん。完全版 テンコジスペシャルで振り返るテンコジの結成はいつ?
気づけばテンコジタッグは、当たり前に感じている。
しかも、現在のテンコジから知っているファンは、気の優しい、温厚なイメージを持っているだろう。
だが、テンコジの始まりはヒールユニットなのだ。
デビュー戦から自然に一緒に試合をしたり、対戦相手になることが多かった天山と小島聡。
しばらくして、2人が所属したのは、当時、蝶野正洋・武藤敬司・ヒロ斉藤などが所属していた新日本プロレスのヒールユニットnWo(ニューワールドオーダー)。
ユニットの中でタッグを組むこともあった2人は、1999.1.4東京ドームで、天龍源一郎&越中が持っていたIWGPタッグのタイトルに、テンコジとして挑戦し、勝利する。
それからは、勢いに乗り、2000年には、プロレス大賞最優秀賞タッグチーム賞を受賞している。
天山の髪型は、以前新日ちゃん。で20年以上変えていないと明かされたが、今回のテンコジスペシャルで映像を見ると、30年は変わっていないようだ。
しかも、当時は、小島聡も天山カットで試合をしている。
当時の試合を観ると、2人とも若いし、最近ではあまり観ることのない天山チョップや、天山のムーンサルトなども観ることができる。
テンコジ解散で新日ちゃん。MC三谷アナ号泣
現在でこそ、30周年スペシャルと笑って新日ちゃん。テンコジスペシャルに出演しているが、テンコジは一度解散している。
2002年、武藤敬司が全日本プロレスに新日本プロレスの選手を連れていこうと、声をかけていた。
その中に、天山と小島聡もいたが、ここでの選択がテンコジ解散へと繋がる。
天山は、誰にも相談できず、獣神サンダーライガーにも伝えることができずに、そのまま新日本プロレスに残った。
一方、小島聡は全日本プロレスへの移籍を決意し、新日本プロレスを退団。
当時を振り返った小島聡は、テンコジとしてやっていきたい気持ちがあったし、自分の可能性を試してみたいという気持ちがあったと話している。
テンコジ最後の試合では、リング上で頭を下げ合い、握手を交わした後に、天山が小島聡に「ふざけんな、小島。出ていけタコ」と悲しみの入り混じった怒りをぶつける。
この時点で2人の目には涙が込み上げている。
その言葉を受けた小島聡がリングを降りて、退場する後ろ姿に向かって天山が再度声をかける。
「おい待て小島。コジ、コジ ちっがうリングでも、全日本でも、頑張れよ。コジ、コジわかったか!」とその言葉に、涙があふれる小島聡の表情に、新日ちゃん。を見ていた、私ももらい泣きをしてしまったほどだ。
テンコジ解散後 2005.2.20両国国技館でWタイトルマッチで闘う2人の後ろには付き人の後藤とタイチの姿が
テンコジ解散後の2005.2.20両国国技館で、天山と小島聡は新日本プロレスのIWGPヘビー王座と全日本プロレスの三冠ヘビー王座をかけたWタイトルマッチで激突する。
入場する天山の後ろには、現在CHAOSの後藤洋央紀が、小島聡の後ろには、現在鈴木軍のタイチがいる。
当時、まだ付き人をしていた後藤とタイチが、いまや、新日本プロレスの第一線を担うレスラーになっている。
こういうところも、プロレスの楽しさの1つだ。
歴史をたどれば辿るほど、現在一線で、現在のプロレス界を引っ張っているプロレスラーの若手時代を観ることができる。
後に、後藤は天山から、必殺技・牛殺しで勝利をし、技名を猛牛・天山を負かした技として「牛殺し」と名付けている。
2008.7.8後楽園ホール大会でテンコジ復活。そして、テンコジ30周年記念新日ちゃん。スペシャル放送
Wタイトルマッチから3年後、天山は飯塚高史に裏切られる。
2008.7.8後楽園ホール大会で、飯塚高史に勝利した天山を真壁刀義&GBHのメンバーがタコ殴りにする。
この時に、現れて天山を助けたのが、小島聡だ。
「天山、待たせたな」
「真壁刀義&GBH、よく聞け。俺たちが世界で一番有名で、世界で一番カッコイイタッグチーム・小島 略してテンコジだ、バカヤロー」
マイクを手にした小島が後楽園ホール中に響き渡るほどの声で叫んだ。
そして、テンコジ再結成となった。
当時、後楽園ホール大会を観に行っていた私は、この小島聡の登場に感動したことを思いだした。
どうして?急にきたんだ?そんな疑問も吹き飛ぶほどに感動した。
そして、天山、天山と叫ぶ小島聡の声に、少し古臭いが男の友情を見たように感じたのだ。
テンコジ再結成後は、G1タッグリーグ優勝、IWGPタッグ王座を4度戴冠と、プロレス界を盛り上げてきたのだ。
そして、これからも、テンコジとしての活躍を楽しみにしていたいですね。
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