【新日本プロレス】『BEST OF THE SUPER Jr. 27』高橋ヒロムと石森太二が激突

11月15日(日)から新日本プロレス『WORLD TAG LEAGUE 2020 & BEST OF THE SUPER Jr.27』開幕した。

初のW開催とあって、今回は目が離せない対戦カードばかり、それぞれの公式戦が5試合ずつ行なわれた。

まずは、開幕戦となった11.15 愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)の、前半戦の試合結果を追ってみましょう。

まずは、注目されている2試合を先に。

高橋ヒロム、神宮のリベンジを果たし、勝ち点2を獲得!

『BEST OF THE SUPER Jr. 27』公式戦・石森太一VS高橋ヒロム

11月15日の開幕戦のメインは、22年分ぶりに開催された神宮球場大会・IWGPジュニア選手権のリマッチにもなる石森太一VS高橋ヒロム戦がメインに持ってくるあたり、新日本プロレスらしい。

ゴングが鳴ると、石森の突進をかわしたヒロムが狙ったのはいきなりTIME BOMBだ。

お互いが、仕掛けてはかわすの繰り返しで、両者一歩も引かない、ハイレベルでスリリングな攻防を展開してみせた。

仁王立ちして挑発する石森に対し、闘争心むき出しのヒロムは逆水平チョップで反撃をするも、負けずと石森もやり返した思ったら、今度は両者エルボー合戦が繰り広げられる。

石森は、ドリル・ア・ホール・パイルドライバーで狙ったところで、ヒロムがこらえてニーリフト。

だが、石森はヒロムを再び捕まえて、ドリル・ア・ホール・パイルドライバーをエプロン上で決めた。

さすがのプロレスはテンションだと言っているヒロムも、この荒技には悶絶し、場外でダウンしてしまった。

ここは責めどころと踏んだのか、石森は攻撃の手を緩めない。

さらに、三角飛び式のラ・ケブラーダを発射し、ヒロムはこれをキャッチ、場外の床に石森を串刺しにするという攻防お連発は、息をつく間も無いほどにスピードが増していきます。

そんな両者ともにダメージが大きいが、なんとかリングに生還という展開が続く中、いよいよ試合も終盤に近付いていき、ヒロムは石森のYes Lockに追い込まれるも意地を爆発。ブラディークロスをしのぐと、デスバレーボムの連発から最後はTIME BOMBで激勝となって、神宮球場でのリマッチ戦は、高橋ヒロム選手が勝利、勝ち点2点を早くも獲得。

ヒロムは「プロレスやって、プロレス観て疲れられるなんて、最高に幸せ! こんなご時世の中、悪いけどまだまだ疲れてもらう。プロレスファンのみんな、覚悟しておけ! みんなで楽しもう」などと言葉を残した。

金丸の欠場でチャンス到来となった上村の今後が楽しみ

『BEST OF THE SUPER Jr. 27』公式戦・マスター・ワトvs上村優也

マスター・ワトvs上村優也ともに、『BEST OF THE SUPER Jr. 27』初出場同士の対決というカードも、展開が楽しみの一戦。

金丸の欠場によって、代打出場のチャンスを得た上村は、ゴングが鳴るといきなり突進で仕掛けていく。

エルボーで攻め込み、続けて串刺し式のドロップキックを炸裂させてから、早くも、リング中央でがっちりと腰を落とした逆エビ固めで勝負をかけていくが、返されてしまう。

その後も、上村は果敢に攻め立てながらも、ワトの鋭いキックのコンビネーションのさく裂で、試合の流れはワトに変わってしまった。

そして、最後は天山広吉直伝のTTDで初出場、初勝利で初戦を乗り越えた。

バックステージでは、コメントをしているワト選手を遮る形で、天山選手のコメント一色になってしまったが、まだまだ、これから直伝の技をワト選手に教えていきたいと、力強く語っていた。

本音を言えば、せっかくの初戦・初勝利のワト選手のコメントを、もう少し聞きたかったと思った人は多いのではないでしょうか(笑)

W開催となる『WORLD TAG LEAGUE 2020』初戦はまさかの二重重ねて3カウント勝利

『WORLD TAG LEAGUE 2020』公式戦・石井智宏&矢野通vsバッドラック・ファレ&チェーズ・オーエンズ。

ファレはその巨体で、CHAOSの名タッグである石井智宏&矢野通を制圧しようとするが、CHAOSタッグ息もタイミングもバッチリで、相手にペースを握らせない攻防が続いた。

テンポのいいタッグ戦となっているようにみえるが、時折、矢野がいつもの、頭の回転の良さと、パフォーマンスで笑いを誘う。

矢野がつかまり、打撃を受けて、何度か3カウント決まってしまうのでは?というシーンも見られたが、そこに、すかさず、石井が乗り込んでカットする。

試合の流れは両タッグどちらとも言えない中、終盤に入り。

矢野は、ファレにボディスラムを狙うも、やはり今回も不発となってしまう。

逆にファレが抱え上げ、CHAOS危機かと思いきや、石井が矢野を押して浴びせ倒したところで、オーエンズがセカンドロープからボディプレスを見舞う。

またもや、CHAOSに危機が、とハラハラしたところで、矢野がボディプレスをかわしてファレに誤爆してしまう。

ここは、チャンスとそのまま矢野がオーエンズごとファレに覆いかぶさると、3カウントを奪取した結果となった。

タッグで両選手を重ねて、3カウント取るという、なんともなかなか見ることができない瞬間でしたね。

試合後、この3カウントに大激怒のファレは、矢野にボディスラムからチョーク攻撃を見舞が、何をやっても3カウント後なので、後の祭りだが、よほど、怒りは収まらなかったのか、もう一度ボディスラムで叩きつけてからリングをあとにしてしまった。

バックステージでも、まだファレ選手の怒りは冷めることはなく、「矢野をボコボコにしてやる」と息巻いていましたね。

コロナの影響で、新日本プロレスのリングで8か月間試合ができなかったファレ選手からすれば、ようやく試合ができたと思ったら、このような敗戦は納得がいかないでしょう。

THE EMPIREの新メンバー“X”の正体は?

『WORLD TAG LEAGUE 2020』公式戦・棚橋弘至&トーア・ヘナーレvsグレート-O-カーン&X。

話題を呼んだTHE EMPIREの新メンバー“X”の正体は、噂通り、やっぱりジェフ・コブ選手でしたね。

秋のGIクライマックスでの、ジェフ・コブ選手はどれも迫力のある試合だっただけに、THE EMPIREの新メンバーとして加わったのは、少しもったいないような、残念な気持ちもありますね。

THE EMPIREが奇襲攻撃を仕掛け、オーカーンがエリミネーターで棚橋を排除してしまう。

ヘナーレは孤軍奮闘しながらも、コブのツアー・オブ・ジ・アイランドに鎮圧されてしまった。

試合後も、オーカーンが棚橋をヒザ十字で痛めつけるなど、大ダメージを与えている。

直前インタビューでDOUKIは油断できない相手と言っていた結果は?

『BEST OF THE SUPER Jr. 27』公式戦・ロビー・イーグルスvsDOUKI。

ゴングを待たずに奇襲に出たDOUKIは立て続けに攻め込むが、イーグルスはスピーディー&トリッキーな技で応戦を繰り返す。

終盤の目まぐるしい丸め込み合戦を経て、最後はイーグルスがロン・ミラー・スペシャルでギブアップ勝利となった。

バックステージで、イーグルス選手は、

序盤からアゴに、ものすごいダメージを食らい、それから首を徹底的に狙われたので、かなりきつかった。

あいつは頭がキレる、去年の『(BEST OF THE)SUPER Jr.』で闘った時より、断然強くなってる。と、DOUKI選手を、今後のライバルだと言わんばかりに話している。

一方のDOUKI選手は、イーグルス選手への復讐は、始まったばかりと言っていることから、今後の両者の対戦が楽しみですね。

俺たちはテレパシーで繋がってる?タイチ&ザック・セイバーJr.組

『WORLD TAG LEAGUE 2020』公式戦・後藤洋央紀&YOSHI-HASHI組とタイチ&ザック・セイバーJr.組

11.2後楽園でIWGPタッグ王座戦を行なった後藤洋央紀&YOSHI-HASHI組とタイチ&ザック・セイバーJr.組。

そのときに惜敗を喫しているCHAOSタッグ後藤&YOSHIHASHI組が、序盤から連携攻撃で攻め立てていく。

が、鈴木軍・タイチ&ザック・セイバーJr.のタッグは、さすがともいえる、悪のインサイドワークで対抗する。

終盤、後藤&YOSHIHASHIは、合体技を連発するが、タイチにカットされ、そこに、すかさずザックがYOSHI-HASHIを丸め込み、電光石火のピンフォール勝ちとなってしまった。

試合後、タイチ&ザック・セイバーJr.は、ベルトを手にすばやくリングを下り、不敵な笑みを後藤&YOSHIHASHIに見せながら退場する。

11.2後楽園に続いて、タイチ&ザック組に無念の敗退となってしまった後藤&YOSHIHASHI組。

バックステージで、ザック・セイバーJr.が、後藤&YOSHIHASHIの「せーの」の掛け声を皮肉りながら、俺たちはテレパシーで繋がっているから、掛け声なんて必要ないとコメントを残していますね。

この「せーの」の掛け声がいつも、いじられてしまいますが、これはこれで、CHAOSタッグならではとも思えます。

まとめ

まだまだ始まったばかりの『WORLD TAG LEAGUE 2020 & BEST OF THE SUPER Jr.27』ですが、すでに、今後の展開が楽しみと感じる、選手同士の攻防が、ちらほらと見え隠れし始めています。

タイチ&ザック・セイバーJr.組は、このまま本当に0敗で駆け抜けるのか?

DOUKI選手、上村優也選手が今後見せてくれるであろう、変容ぶりにも期待したいところです。

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