新日本プロレス・2.11・広島。
2.10・広島でのIWGPジュニアヘビー級王座決定戦の余韻を残しながら、二冠王者・飯伏幸太vsSANADAの二冠を懸けたタイトルマッチが行われた。
獣神サンダーライガーさんも解説話していたが、新日のプロレスは本当におもしろい。
そして、2.11・広島でも新たな動きが始まり、これからの試合展開に興味をそそられる。
今回は、2.11・広島の試合について。
IWGPとインターコンチネンタル二冠を懸けた飯伏幸太vsSANADA
これまでに前哨戦を繰り返してきた両者が、いよいよ直接対決する、王座決定戦。
ゴングと共に始まった飯伏とSANADAは、慎重に相手の技を読みながら、スローペースな絡みを繰り返す。
だが、段々とボルテージを上げていく中で、技の掛け合いが繰り広げられる。
場外に出た相手に飛ぶと見せながら、相手が回避すれば、飛ばずにその場に降り立つような場面もあり、SANADAは得意の相手の得意技を見事に、ここでも再現して技を仕掛けていく。
なかでも、飯伏の神ゴェは見ものだった。
見事なまでに再現し、飯伏に仕掛けるが、2度は通用しない。
さらには、飯伏のロケットさえも再現し、飯伏に見舞っていく。
だが、ここは王者でも飯伏、やられたままでは終わらず、髪ゴェやロケットをSANADAに仕掛けていく。
が、SANADAも技を仕掛け、回避し、飯伏を丸め込み3カウント取れたと思ったが、2カウントで返されてしまう。
終盤、飯伏はSANADAの後頭部をめがけて神ゴェを見舞い、顔面にも神ゴェを見舞い、3カウントで飯伏は2度目の防衛となった。
レフェリー海野のカウントがもうあと数秒早ければ・・・SANADAが二冠王者になっていたかもしれない。
そんなやるせない気持ちが残った二冠王座決定戦だった。
二冠王者として防衛した飯伏幸太の前に現れた内藤哲也
1.4・東京ドームで飯伏幸太に敗れ、二冠王者を手放すことになった内藤哲也。
この1ヶ月の間は、ノーオクパード(忙しくない)内藤哲也だったこともあり、本間朋晃や辻陽太、グレート・オーカーンといった面々から、名指しをされていた。
その中でも本間との試合数は多かったが、内藤と本間では、正直格が違うと言わざるを得ない。
そんなノーオクパードだった内藤哲也が、ついに動いた。
2.11・広島のメインイベントで、SANADAを破り、二冠を防衛した飯伏幸太の前に、内藤哲也が現れた。
それは、もちろん、挑戦表明をするためだ。
内藤は、マイクを持ちリングに立つと、「1.4・東京ドームで3カウントを奪って、神様になった飯伏幸太選手」
「神様である飯伏幸太選手に二冠を挑戦させろなんてことは言わない。まずは、インターコンチネンタルのベルトに挑戦する」と表明した。
二冠あるうちの一つ、それがインターコンチネンタルである。
新日本プロレスファンならば、内藤がインターコンチネンタルを選ぶことは、およその想像はついただろう。
内藤哲也が一つのベルトに挑戦する理由
そして、内藤哲也が二冠ではなく、一つのベルトに挑戦するであることも、新日本プロレスファンならば、想定内だ。
それには、二冠に挑戦する権利がないわけでも、勝ち目がないからでもない。
そんな表面的な理由なんてないのだ。
飯伏幸太は1.4、1.5・東京ドームで二冠王者になってから、この二冠のベルトを一つにしたいと、提案している。
この話は、内藤が二冠王者だったときにも浮上していた話だが、内藤はあくまで、一つ一つのベルトだ。
挑戦者が二冠に挑戦するのも、おかしな話。
どちらか一つへの挑戦も受けると話していた。
内藤が二冠を手にしてからは、なぜか、挑戦表明をすると二冠を懸けたタイトルマッチになっていたが、内藤はそのことにすら、疑問をもっていた、そして、二冠を一つにすることにも、もちろん反対している。
そこで、今回の挑戦は、この二冠を一つにすることに反対だからという理由で、インターコンチネンタルのベルトへの挑戦表明となった。
ここで、内藤がインターコンチネンタルのベルトを手にすれば、個々のベルトの重要性が再浮上し、これからのタイトルマッチは、もっと激しい闘いになっていくだろう。
2.10、2.11・広島で起こった新たな攻防戦
2.10・広島で行われたIWGPジュニアヘビー級王座決定戦で初防衛を果たした高橋ヒロムが、タッグの相棒BUSHIと、エル・ファンタズモと石森太二が持つ、ジュニアタッグのベルトに挑戦表明をした。
その挑戦を受けて、早々に2.11・広島の対戦カードが、内藤・BUSHI・高橋ヒロムvsエル・ファンタズモ・石森太二・高橋裕次郎というカードに変更になった。
早くも前哨戦がスタートしたことになる。
そして、2.11・広島でのNEVER6にタッグのベルトを懸けたタイトルマッチ、石井・後藤・YOSHI-HASHIvsジェイ・ホワイトとタマ・トンガ、タンガ・ロアの闘いでは、YOSHI-HASHIが単独で狙い撃ちをされ、危うし展開もあったが、最後はYOSHI-HASHIが3カウントを奪取し、NEVERタッグのベルトを保持。
そこで、YOSHI-HASHIは、タマ・トンガとタンガ・ロアの持つ、IWGPヘビータッグのベルトへの挑戦を表明。
さらには、1.17から何度となくEVILとの決着を叫んでいたオカダ・カズチカも、タッグ戦でEVILが場外にでて、リングアウトを終わった試合に激怒し、急遽のシングルマッチとなったが、終盤に東郷が現れ、EVILの反則負けとなり、いまいちスッキリとしないままの状態が続く。
これからの因縁の対決や、新たな攻防戦と、これからの試合も目が離せない。
まとめ
SANADAは、以前オカダ・カズチカがIWGPのベルトを保持しているときに挑戦し、2度負けている、だからこそ、今回こそはという願いもあったが、まだまだこれから、また挑戦をしてほしいと思います。
そして、1.4・東京ドームで二冠を手放した内藤がいつ仕掛けてくるのか?と、楽しみに待っていた。
その内藤哲也が、ついに動く。
しばらく、タッグ戦での試合が多かった内藤、ファンもそろそろ本間との試合展開にも飽きが出始めていただろう。
そこへ、今回のインターコンチネンタルのベルトへの挑戦表明は、心待ちにしていたはずだ。
これからの新日本プロレスのリングもまだまだ熱を増していく、選手それぞれの思いと、熱い闘いが繰り広げられていく。
そんなリングでの試合が楽しみでならない。
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